インプラント治療メンテナンス
インプラント治療後は、インプラントを良好な状態に保つために、定期的なメンテナンスに通っていただく必要があります。インプラント周囲炎というインプラントの歯周病になると、歯茎が退縮して最終的にインプラントが抜け落ちる恐れがありますので、セルフケアと歯科医院で受けるプロフェッショナルケアが欠かせません。
メンテナンスの重要性
当院では、患者さまにインプラントを長くお使いいただくために、ハイレベルなメンテナンスの提供を心がけております。もし、メンテナンス不足でインプラントが抜け落ちてしまえば、患者さまに非常に大きな負担がかかります。定期的なメンテナンスはインプラントの脱落を防ぐだけではなく、虫歯や歯周病の早期発見にも役立ちますので、根気よく通院していただくことが大切です。
インプラントの寿命を長持ちさせるために
インプラントの寿命は、約10~15年だといわれています。しかし、メンテナンスを欠かさないことで、さらに長くお使いいただけるでしょう。反対に、メンテナンスを怠ることで口腔内の健康が損なわれると、数年で使えなくなる場合もあります。
インプラントを長持ちさせるには、日々の歯磨きや歯間ブラシでのケア、定期的な歯科医院でのメンテナンスが必要です。口腔ケアができていないと、インプラントの周りに歯垢が蓄積してインプラント周囲炎になる恐れがあります。
インプラントを良好な状態に保つためにも、セルフケアとプロフェッショナルケアを欠かさないことが大切です。
予防メニュー
当院では、インプラントを良好な状態に保つために、次の予防ケアを提供しております。
インプラントクリーニング
インプラントそのものをクリーニングして、インプラント周囲炎を防ぎます。インプラントの人工歯に付着した細菌が作る膜(バイオフィルム)を取り除いたり、歯垢や歯石を除去したりして、口腔内の健康を保ちます。
口腔内クリーニング
歯科衛生士が専用の器具を用いて行うPMTCという口の中のクリーニングを行います。日々の歯磨きでは落としきれない歯垢や歯石を徹底的に除去して、お口の中をリセットします。定期的にPMTCを受けていただくことで、歯垢や歯石が少ない状況を維持できて、インプラントを良好に保ちやすくなります。
ブラッシング指導
歯科医院でのメンテナンスは数ヶ月に1回の頻度で行うものであり、それだけで口の健康を保てるわけではありません。基本は、日々の歯磨きや歯間ブラシでのケアで口の健康をお守りいただくことになります。しかし、歯磨きの方法を間違えていたり、同じ箇所を磨けていなかったりすると、インプラント周囲炎のリスクが高まります。
そのため、定期的に歯科医院でブラッシング指導を受けていただき、歯磨きの質を高めることが大切です。歯と歯の間や歯茎のすき間、奥歯の溝など、磨き残しやすいところまで丁寧に磨けるようになれば、インプラント周囲炎のリスクを大きく抑えられます。
歯垢の染め出しで磨けていないところを洗い出し、歯科衛生士が磨き方を丁寧にアドバイスいたします。
セルフケア指導
インプラントを良好に保つには、歯間ブラシやデンタルフロスなども使用することが大切です。また、研磨剤入りの粒状の歯磨き粉は人工歯にダメージを与えるため、研磨剤が含まれていない歯磨き粉を選ぶ必要があります。このように、患者さまがご存知ないセルフケアの情報をご提供しておりますので、口の健康維持にお役立てください。