ブリッジ・入れ歯との比較
歯を失われたときの治療法には、入れ歯とブリッジ、インプラントがあります。それぞれのメリットとデメリットを踏まえ、ご自身にとって最良の治療法をお選びいただくことが大切です。
当院では、各治療法のメリットとデメリットを丁寧にご説明したうえで、患者さまのご希望を尊重し、治療法をご提案しております。納得して治療を受けていただくためにも、インフォームドコンセントを徹底しておりますので、どうぞご安心ください。
インプラント治療は、入れ歯とブリッジと比べてメリットが大きい治療法です。長期にわたりメンテナンスを続けていただくことで、インプラントを長くお使いいただけます。
比較項目 \ 補綴の種類 | インプラント | 入れ歯 | ブリッジ | |
---|---|---|---|---|
使い心地 | 咀嚼機能 | ◎ | △ | ○ |
口内の 違和感 | ◎ | △ | ◎ | |
清掃の しやすさ | ◎ | △ | ○ | |
周囲の歯への影響 | ◎ | ○ | △ | |
審美性 | ◎ | △ | ○ | |
費用 | △ | ○ | ○ | |
手術の有無 | 有 | 無 | 無 | |
寿命 | ◎ | △ | ○ |
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インプラントと入れ歯、ブリッジには、このように多くの違いがあります。それぞれのメリットとデメリットを踏まえ、審美性や費用、寿命など、8つの項目に分けて比較紹介いたします。
1.咀嚼機能
天然歯と比較した咀嚼機能は、インプラントは約90%、ブリッジは約70%、入れ歯は約20%とされています。インプラントは天然歯に近い噛み心地のため、これまでどおりの食事をとっていただけます。対して総入れ歯は硬いものを噛めなくなり、食事を楽しめなくなる可能性があります。
2.口内の違和感
インプラントはチタン製の人工歯根を顎の骨に埋め込み、しっかりした土台を作ったうえで人工歯を装着します。そのため、使い心地に違和感がほとんどありません。ブリッジも安定感があり、使い心地の違和感は少ないです。そして、入れ歯は義歯が大きくて厚いため、装着時に違和感を覚えたり、使用しているうちにずれてきたりする場合があります。
3.清掃のしやすさ
インプラントは、歯ブラシやフロスなどで天然歯と同じ方法で清掃できます。ブリッジも同じように清掃できますが、義歯と天然歯との間に食べカスが詰まりやすいうえに歯ブラシが届きにくいため、むし歯や歯周病のリスクが高まります。
入れ歯は取り外して清掃できるため清潔な状態を維持しやすいのですが、毎食後にお手入れが必要なため、面倒に感じる方が少なくありません。
4.周囲の歯への影響
インプラントは顎の骨に人工歯根を埋め込むため、完全に自立しており、周囲の歯に影響を及ぼすことがありません。対して部分入れ歯は健康な歯に金属のバネを引っかける必要があるため、負担がかかります。ブリッジも土台を作るために健康な歯を削ることになります。
5.審美性
インプラントの人工歯は、周りの歯の色に合わせた形と色を選べるため、審美性に優れています。入れ歯とブリッジは保険適用のものだと銀歯や金属部品がある義歯になるため、口を開けたときに目立ちます。ただし、保険適用外の材質のものであれば、審美性を高めることが可能です。
6.費用
インプラントは自費診療のため、他の治療法と比べて高額になります。入れ歯やブリッジは保険適用内のものであれば費用を抑えられますが、審美性や機能性に優れた保険適用外のものは高額です。
7.手術の有無
手術の有無は、恐怖心や不安を感じやすい方は気になるポイントでしょう。インプラントは歯茎を切開して顎の骨に穴を開ける手術が必要です。対して入れ歯やブリッジは手術の必要がありません。
8.寿命
インプラントは定期的なメンテナンスを欠かさないことで、10年以上が経過しても良好な状態を保てるでしょう。対して入れ歯は約3年で傷みが生じ、5年ほどで取り換えることになります。ブリッジは土台にした歯が虫歯になったり折れたりすると再治療が必要になるため、入れ歯よりも使える期間が短くなるケースもあります。